東芝製ノートパソコンを半日ほど使っているとフリーズ(マウスカーソルが固まり全ての動作不可)する現象が発生するとの申告
こうなった場合には電源ボタンの長押しで強制終了しか復旧の手立てはありません
dynabook
パソコンを持ち帰りなんど起動を繰り返しても現象は再現しない
BIOS起動させて、ハードウェアー診断(Diag)機能を実施するが異常なし
パソコンで一番壊れるのは可動部分をもつHDDが多いので総合診断を繰り返すがエラーの発生はない
今までの経験からパソコンのフリーズの原因はメモリー、HDD、電源の電圧低下の順番が多いことを考えて

メモリーテスト(簡易)を実施
メモリー診断 メモリー診断結果
エラー検出なしの正常終了

それでもメモリーに的を絞って、ヒートラン(冷却)の実施
ガーゼをかけてフロンガスで素子全体を瞬間冷却実施、この作業はあまり長く行なうと本当にメモリー素子を壊してしまうのでほどほどに切り上げます
メモリー

冷却の甲斐あって効果が出ました
もっともメモリーテストも幾種類のマスクパターンで長時間の診断ができるMemoryTest86を使用しました
max contigurous errs
max contigurous errs
ふつうのテストで異常が見つかると下半分が真っ赤っかなんですが今回は「max contigurous errs」1件
これですねフリーズの原因は

特性をそろえる為にメモリーの二枚同時交換を実施しました
その後ヒートランで異常なしを確認してパソコンの修理は終了しました

pk1 pk2

今回は現象が再現出来ましたが、もしも現象が再現されなくともメモリー交換をしておいて、現象の再現がないことを確認するのが予防保守の考え方です
部品代も作業工数もかからないこともメモリーを事前に交換しておく理由です
今回はメモリー故障個所が全体の中でも一部分(000389933bc)であり、しかもインターミッテント障害なのでメモリーテストを実行することが出来ますが、メモリーが完全不良の場合にはメモリーテストを実行することすら出来ません。そんな場合にはメモリーの縮退(2枚→1枚)して起動するかどうかで不良部位P/Kが判断できるでしょう。こちらの方が障害の切り分けは楽なんですがね~